Why & How 百人一首?

2年半に亘る「源氏物語 道しるべ」、フォローアー各位の絶大なるご支援のお蔭で無事終えることができました。達成感でいっぱい、しばらく思考停止のような状態でした。2ヶ月ほど経ちやっと源氏54帖も頭から遠ざかり新しいものに挑戦する意欲も湧いてきました。源氏をやってた時から次は「百人一首」だと決めていました。思えば私を日本古典へと誘ってくれたのは「奥の細道」、そして源氏を読んでみようと奮い立たせてくれたのは「百人一首」でした。

「百人一首」は日本の古典・文化の目次みたいなものでしょうか。大化の改新・壬申の乱の7世紀半ばから承久の変の13世紀半ばまでの600年間の歴史が詰まっています。百人の歌を一首づつ読んでいくと歌の背景にある政治・社会情勢とその中で生きる人間模様がまざまざと蘇り興味がつきません。まさに600年(何て長いんだろう!)を詰め込んだアンソロジーであります。「百人一首」を2~3冊本を読んだだけですましてしまうのは勿体ない。もっともっと掘り下げて徹底的に楽しもう!!というのがこのブログの趣旨です。

源氏に比べ百人一首はとっつきやすい。源氏が100万文字(原稿用紙2500枚)なら百人一首は僅か3100字(原稿用紙80枚弱)です。子どものころカルタで覚えた方もいるでしょうし、中学・高校の教科書でもいくつかお目にかかっている筈です。どうぞ気楽に参加してください。1年間で100首を暗記し頭の中に600年のアンソロジーを埋め込む。カッコいいじゃないですか。お孫さんにも「ジイちゃん、凄い!」って感心されるかも。

と言っても所詮は素人の遊びです。読み方もペースも切り口も全く自由。感じたこと言いたいこと何でもコメント欄に書き込んでください。コメントを応酬し合ってるうちにどんどん話題が進展し周辺へと興味が広がっていく。ブログ名を「百人一首 談話室」としたのは「百人一首」を媒体とした楽しく知的で品のいいトーキングサロンみたいな場になればいいなあと思ったからです。フォローアーみなさん、ご一緒に楽しみましょう!どうぞよろしくお願いいたします。

                    (2015年3月1日記)

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