31~40」カテゴリーアーカイブ

40番 右方 平兼盛 ~~忍ぶれど~~

39番歌は賜姓源氏(源等)そして40番歌は賜姓平氏(平兼盛)。源平が「忍ぶれど」でつながっています。それにしても「平兼盛」っていかにも武将の感じ、恋を詠む歌人となかなか思えませんでした。 もう一つ40番歌と41番歌(壬生 … 続きを読む

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39番 参議等 類型句に託す忍ぶ恋

呼び出しに「39ば~ん、さんぎのひとし~~」なんて触れられてもピンときませんね。どんな人なんでしょう。 39.浅茅生の小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき 訳詩:    浅茅の野に生い茂っている篠竹の原       … 続きを読む

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38番 モテモテ右近 恨み節

19番伊勢以来久々の女流歌人の登場です。主として村上朝歌壇で活躍した右近、まさにモテモテのナンバーワン女房であったようです。 38.忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな 訳詩:    私はいいのです 忘れ … 続きを読む

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37番 文屋朝康 玉ぞ散りける

36番歌「夏の夜は」で古今集からの出典は終わりです。2番目の勅撰集は後撰集。これまでも1「秋の田の」、10「これやこの」、13「筑波嶺の」、20「侘びぬれば」、25「名にしおはば」が後撰集からですがここで後撰集のことをま … 続きを読む

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36番 清原曽祖父 「夏は夜、月の頃はさらなり」

さて紫式部の二人の曽祖父(25藤原定方、27藤原兼輔)に対抗し清少納言の曽祖父清原深養父の登場です。枕草子にも敬意を払って色々考えてみたいです。 36.夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづくに月宿るらむ 訳詩:     … 続きを読む

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35番 トップ歌人貫之、 初瀬の梅を詠む

百首も三分の一を過ぎ爺の雑記ノートも2冊目に入りました。誰もが知っている大物歌人紀貫之の登場です。話に花を咲かせましょう。 35.人はいさ心も知らず古里は花ぞ昔の香ににほひける 訳詩:    あなたはさあ いかがでしょう … 続きを読む

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34番 誰をかも知る人にせむ 藤原興風

有名な33紀友則と35紀貫之に囲まれた34藤原興風。今までよく知りませんでした。折角百人一首に撰ばれたのにそれじゃあ可哀そう。ちょっと調べてみました。 34.誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに 訳詩:     … 続きを読む

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33番 風もないのに散る桜、友則会心の一作

誰もが知っている有名歌、紀友則の登場です。ゆっくりと口遊むと何となくゆったりしたいい気分になります。「ひさ」と聞いただけで札を払う競技カルタには似合わない歌であります。 33.久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るら … 続きを読む

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32番 春道が秋の山道にみつけた永遠のしがらみ

「風のかけたるしがらみ」この名フレーズで後世までその「軽演劇の芸名みたいな名」(田辺)を残した春道列樹。人生どこにどういう「からみ」が待ってるか分かりませんね。 32.山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり … 続きを読む

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31番 征夷大将軍の末裔是則 吉野の雪を詠む

古今集編纂者近辺の歌人が続きます。坂上是則、あまり有名じゃないですね。祖先坂上田村麻呂と歌に詠まれた吉野を中心に考えてみたいと思います。 【本文は「百人一首 全訳注」(有吉保 講談社学術文庫)による】 31.朝ぼらけ有明 … 続きを読む

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