月別アーカイブ: 2016年2月

56番 天性の情熱歌人 和泉式部 いまひとたびの逢ふこともがな

53番~62番に9人並ぶ女流歌人を野球のラインアップと考えると、要の3番バッターの登場です。ポジションは華麗に動き回るショートストップ。「小野小町と並んで、平安時代の女流歌人の双璧」(白洲正子)とされる和泉式部。球場の盛 … 続きを読む

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55番 一条朝文化人ナンバーワン 公任 滝の音は

さて、一条朝の並み居る女性歌人たちにただ一人で立ち向かうのが大納言公任。思わず「ガンバレ、ガンバレ、キントーウ!!」って声援を送りたくなります。 55.滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 訳詩:   … 続きを読む

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番外 平安中期女流歌人 年令推定表

面白いところにかかって来ましたね。強烈個性の女流陣にタジタジしながら種々読み進めています。それぞれが血縁は勿論、同僚であったりライバルであったり友だちであったりと色々関係があるのですがどちらが年上で何才違いだったのかが分 … 続きを読む

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54番 儀同三司&中宮定子の母 今日を限りの命ともがな

私の好きな女性、高階貴子の登場です。53番歌と54番歌は父子つながりでもあります。お分かりでしょうか、兼家の妻が53番そして兼家の長男道隆の妻が54番の高階貴子なのです。摂政関白父子の妻の歌が並べられています。偶然でしょ … 続きを読む

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53番 本朝三美人 蜻蛉の君 ひとり寝る夜

さていよいよ一条朝を彩る女流歌人たちの登場です。53番から62番まで、55番の藤原公任を除き、実に9人の才女が続きます。日本文学史上燦然と輝く「女性の時代」について見ていきましょう。先頭は「蜻蛉日記」の道綱母から。 53 … 続きを読む

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52番 やさしき後朝の歌 道信朝臣 恨めしき朝ぼらけ

「ああ、夜が待てないんだ、、、」と狂おしいまでに女性を慕う名歌を残した道信朝臣、彼もまた23才で夭折。つくづく疫病が恨めしくなります。 52.明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな 訳詩:    夜が … 続きを読む

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