21~30番」カテゴリーアーカイブ

30番 暁の別れはつらし、壬生の忠岑

次は古今集撰者二番手の壬生忠岑です。 30.有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし 訳詩:    あの夜明け 空にはすげない有明の月が        心乱れて帰る私の上にかかっていました        あの朝 … 続きを読む

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29番 古今集編纂者トップを切って躬恒、、心あてに 

寛平歌壇から醍醐朝延喜歌壇に移り古今集編纂の栄誉に輝く歌人たちの登場です。先ず読みにくいけど覚えやすい凡河内躬恒(おうしこうしのみつね)から。 その前に【古今集の位置づけ】をざっと復習しておきましょう。 ・醍醐天皇の勅命 … 続きを読む

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28番 源宗于 冬の山里を詠む 

血統的には宇多帝の甥であり醍醐帝の従兄弟にあたる源宗于、官位には恵まれず冬の寂しい歌を詠んでいます。華やかな寛平・延喜の世をいささか恨めし気に生きた人かもしれません。 28.山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思 … 続きを読む

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27番 堤中納言兼輔 未だ逢はざる恋

紫式部の曽祖父として名高い堤中納言藤原兼輔の登場です。紀貫之・凡河内躬恒らのパトロン、即ち古今集プロデューサーの一人でもあったと言えるでしょう。 27.みかの原わきて流るるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ 訳詩:    … 続きを読む

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26番 エース忠平 小倉山に供奉 紅葉を愛でる

藤原摂関家の頭領、忠平の登場です。頭の中将を思い出します。 26.小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ 訳詩:    小倉山を妙に彩るもみじ葉よ        こころあらば色あせずあれ        今日 … 続きを読む

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25番 名にし負う 定方は紫式部の曾爺さんであった

藤原定方、藤原ながら摂関家の主流でもなく大した男ではなかろうと思ってたのですが、調べてみるとなかなかのもの。姉が妻となった男が天皇(宇多帝)になり次の天皇(醍醐帝)を生む。右大臣にとりたてられたのも当然でしょう。一方で古 … 続きを読む

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24番 天神さま 取りあえずの紅葉

背番号24番は鉄腕稲尾和久、百人一首でも大物の登場、菅家菅原道真です。百人中総合点からすると知名度ナンバーワンかもしれません。23番大江家、24番菅原家、学者家系の双璧を並べたのも意図的なものでしょうか。 24.このたび … 続きを読む

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23番 漢学者千里、秋の月にやまとごごろを詠む

21番~24番と秋の歌が続きます。21番秋の月、22番秋の風、23番秋の月、24番秋の紅葉です。日本人には秋が心に沁みるのであります。 23.月見れば千々に物こそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど 訳詩:    秋の月 … 続きを読む

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22番 山風に遊ぶ文屋康秀

さて22番目は山と渓をこよなく愛す我らが談話室仲間文屋多寡秀どののご先祖の登場です。どんな人物でどんな歌を詠まれたのでしょう。垣間見てみましょう。 22.吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ 訳詩:  … 続きを読む

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21番 延喜の遊徒、素性が待った有明の月

今年の夏は異常とも思えるほど暑苦しかったですね。いかがお過ごしでしたでしょうか。 長らくお休みをいただきました。談話室再開します。いきなり全開は無理かもしれません。徐々にペースを上げれればと思っています。平仄が合ってない … 続きを読む

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