いい季節になってきました。みなさまにはいかがお過ごしでしょうか。
本日よりゴールデンウイーク。遊びにファミリーイベントに何かとお忙しいことと思います。爺はもとより毎日が黄金の日々の身ではあるのですが、世の中の空気を読んで来週1回お休みすることにしました。
・休みの最中65「恨みわび」なんてつぶやいてると周りの人から「アホかいな」と言われるのが関の山でしょうから。
・爺も最近何かとバタバタしてて机に座る時間が少なく準備が思うに任せないという事情もありまして。
では、「宇治の川霧」も「恨みわび」も忘れ存分によき季節をエンジョイしてください。
【余談27】 三たび陽希さんに!!
せっかくお休みをいただきました。
私はこのゴールデンウイーク、混み合う観光地を避けて映画三昧を計画しています。
今日は午後からカルチャーセンター主催で我が家からほど近いホテルで日本百名山に続き2百名山を踏破した田中陽希さんの講演を聴きました。
昨年4月初めて彼の講演を聴きその後11月雨の中、長男と一緒に御在所で陽希さんに会った。
あれから半年、三たび陽気さんに会うことができた。会場には300名ほどの応援者が。
HPで陽希さんが独身に戻ったと知った時はショックだった。
それが4月1日の発表だっただけにもしや悪い冗談?
今度会ったら「家庭も大事にしてくださいね」とお伝えしようと思っていた矢先のことである。
まあ考えて見ればこれだけ年中留守にしていれば無理もないと思える。
それをそっと見守れる女性なんてそうざらにはいないのではないか?
陽希さんは子どもが大好きと聞いていたので残念ではある。
でも陽希さんの事、これも成長の証として前向きに進んでいく人物と信じているのでさほど心配はしていないが・・・
さて本日の講演内容である。
2015年、北は宗谷岬、南は佐多岬までの新たな100座を、同じく人力のみで繋ぐ「日本2百名山ひと筆書き~グレートトラバース2!~8000kmの旅」の222日の冒険。
エピソードの数々、難所が続く連峰、道無き山を背丈ほどの藪漕ぎ、、豊かな自然の山々そして山と共に暮らす人々や応援者との交流など映像と共に振り返った。
今回特に感じたことは感情を自然にコントロールできる一皮むけた陽希さんの姿。
その過程には様々な葛藤があったことも正直に話していた。
何と言っても応援者や多くの方々の支えがあってこそのチャレンジであり素直に感謝の気持ちがあふれていたのは大きな成長だと思う。
面白かったのは歩くことが日常で飛行機や車や鉄道が非日常になってしまっているとの事。この分だと近々に又新たな挑戦が待っているのかも知れない。楽しみである。
今回も直接質問する機会を得た。
数ある○○富士、○○駒で一番印象に残る好きな山を聞いた。
会津駒とのこと。未知の山、どんな山だろう?
又どこかの山で会いましょうと握手して別れた。
ずっとずっと応援していきたい。陽希、頑張れ!!
応援する陽希くんに会えてよかったですね。小町姐さんの嬉しそうな笑顔が目に浮かびます。
陽希くん、ホント2年間で全国区の英雄になりましたね。日本を元気づけ勇気づけたし、彼もまたそんな期待と応援に元気づけられ勇気づけられて偉業を達成したのでしょう。2年目はNHKもトーンを抑え気遣っていたように思いました。
こういう試みはキリがありません。名山もけっこうですが日本に無数にある低山に目を向けるのもいいのでは。それならまた奥さんができても同道できるでしょうし。彼のキャラクターを活かし末長く日本を元気づけられる人になってもらいたいです。私も応援しています。
お休みもいいですね。無理をしないのが長続きのコツでしょうね。
私は土作りをしようかと思っています。ホームセンターに行って、肥料やら培養土やら諸々買う予定です。
ゴーヤとミニトマトを育てるつもりです。
水遣りが大変なのですが、実がついてだんだんと大きくなってくるのを見るのは楽しくて、元気がでてきますよ。
そうですか、百合の花だけでなくゴーヤとミニトマトですか。いいですね。
宮中の坪庭でも女房たちの息抜きにナスやキュウリが植えられていた、、、なんて聞いたことありませんが、実は秘かに行われていたのかも。
土に親しむ、作物の成長に感動する。子どもたちにも是非やって欲しいものです。
【余談28】 名松線復活
最近三重テレビに嵌ってしまっている。
先日熊野古道の番組を見ていたらその後番組で3月26日松阪といせ奥津(津市美杉)を結ぶローカル線「名松線」全線開通が放映された。
珍しく長男が連休が取れたと言うので渋滞覚悟で行くことにした。
早朝スタート早朝帰宅で何とか渋滞を免れた。
平成21年台風18号により大きな被害を受け家城~いせ奥津間が不通になってから6年半ぶりの全線開通。
地元住民から鉄道全線復旧の機運が高まり、県、津市全体へと広がるなか、11万人余りの署名がJR東海を動かし津市民の悲願であったJR名松線の全線復旧がとうとう現実になりましたと言う署名運動のリーダー(83歳の男性)の言葉に感動した。
当初は一万人ぐらい集まれが良い方だと思っていたらしい。
地元や三重県住民の底力はすごい!!やれば出来るんだ!!
子どものころから美杉に母の実家があったので度々名松線に乗る機会があった。
その当時は蒸気機関車で黒煙を吐きながらのんびり走る汽車の窓を開けると顔が煤で真っ黒になったものである。
蒸気機関車は子どもの頃の懐かしい思い出で亡き祖父にもつながる。
美杉に住む母方の祖父を訪ねるには矢頭峠を越えるか名松線に乗り比津峠を越えるしか方法がなかった。
今、日本で蒸気機関車が走る所は数少ないが蒸気機関車にあこがれて10年ほど前に米、コロラド州デュランゴという小さな町に蒸気機関車(狭軌鉄道)に乗り絶景を見に行ったことがある
今回、関の宮(740年聖武天皇行宮の地)から終点いせ奥津まで乗車。
河口の野辺に廬りて夜の経れば妹がたもとし思ほゆるかも
(万葉集卷6ー1029)大伴家持
川口は万葉集、また斎王の群行のゆかりの地でもある。
二両編成の電車は超満員、奥津駅はゴールデンウイークの観光客で大賑わい。
故郷の新緑も素晴らしいがここはもう一つ深みがあり先日訪れた奥入瀬渓流に似ている。
桜が散った後の新緑の奥入瀬、さぞや美しい事だろうと思いを馳せる。
緑のトンネルの真ん中に雲出川の清流を眺めてゴットンゴットン走る。
昔懐かしい景色は変わりなく子どもの頃を思い出す。
ここは津市の秘境といったところか、子どものころ当たり前であった景色が久しぶりのことで新鮮に感じられる
運転士の「途中鹿や猿が飛び出し急ブレーキをかける場合がありますがご容赦ください」とのアナウンス、いかにもローカル電車である。
駅前からはシャトルバスがピストン運転、三か所のレンタサイクルポートには最新の電動アシストがいずれも無料で利用できる。
先ずはバスで北畠神社に行き美杉道の駅を散策して伊勢本街道を自転車で巡るつもりが生憎すべて貸出されておりバスで奥津に戻る。
そこから自転車で川上八幡宮を目指すもその遠い事、30分以上かけてようやく到着。
ここも台風18号で大きな被害を受けたそうである。
ここは私の好きな歌人、岡野弘彦(折口信夫の弟子で第7回迢空賞受賞)の出身地。
奥津は初めての地で美杉にもこんな所があるんだと驚く。
駅前周辺の伊勢本街道を歩いてみたが暖簾をかけた旅籠が並ぶひなびた場所である。
もう少し足を伸ばせば奈良県境に入ると言う。
何だかタイムスリップしたような一日であった。
貴重なレポートありがとうございます。さすが行動力抜群の小町姐さん、陽希くんもびっくりでしょうよ。地図を辿って行動ぶりを見せていただきました。
・名松線、全線復帰。よかったですね。過疎の典型みたいに言われている所で11万人の署名ですか。それはすごい。きっとしをんちゃんも一役買ったのでしょうね。
・「関の宮」宮がついている。聖武天皇が泊ったところなんですね。
(名松線の駅名見てたら「伊勢鎌倉」ってのもあって何だこれはと思いました)
川口では家持ですか。紹介ありがとうございます。
催馬楽「河口」(ネットよりコピペ)
河口の 関の荒垣や 関の荒垣や 守れども はれ
守れども 出でて我寝ぬや 出でて我寝ぬや 関の荒垣
(訳文:河口の関の荒垣よ、関の荒垣よ、めざす娘を母親が見守っているけれども、はれ 見守っているけれども、とがめられずに、抜け出て私はあの娘と寝てしまったよ。抜け出て私はあの娘と寝てしまったよ。関の荒垣を)
・こんな所まで津市になったのはいかがかと思ってましたが、そもそも「伊勢奥津」なんだからそれはそれでいいのかと考えを改めました。
「女たち三百人の裏切りの書」(古川日出男 新潮社 500頁 ¥2,500)
58番歌大弐三位のところで昭和蝉丸さんからけしかけられた本、読んでみました。正に奇才による奇書で凡才の爺には難書でありました。
・本ものの宇治十帖を語ると言われても贋ものの方も端折った紹介しかないので読者は何が本もので何が贋ものなのかさっぱり分からない。
・武家である源氏平氏と宇治十帖を結びつけたいようだが所詮無理筋、語り口もバラバラで頭に入ってこない。テーマとして藤原摂関家と賜姓源氏平氏とのせめぎ合いは分かるが天皇家の存在が全く語られていない。これでは源氏物語に近づけない)
・「女たち三百人の裏切りの書」の意味する所も不明。三千人でもよろしかろうに。奇才に煙にまかれたとしかいいようがない。まさに紫式部も大弐三位もびっくりぽんでしょう。
玄人筋の賞を多数取ったとのことですが爺には納得できない書、読んでても面白くない、でありました。まあ窮極のタレント、トランプ氏が持て囃される世の中に相応しい書とでも言っておきましょうか。
「女たち三百人の裏切りの書」題名から奇抜でちょっと難しそうですね。
私はここ最近、百人一首関連の本しか読んでいないのでしばらく離れてみました。
そこで読んだのが「等伯」(安部龍太郎)
これは八麻呂さんの紹介ではなかったかしら?安部も初めてです。
以前、永徳と等伯のレポートを書いたことがあるのでもう一度詳しく等伯を知りたいと思った。
以前、日経新聞朝刊の連載小説で2013年直木賞受賞作品との事。
日経は読んでいないので文春文庫の上下巻を一気に読んだ。
絵師狩野派との対立、苦悩を突き抜け辿り着いた境地、日蓮、法華経、源氏物語、和歌、絵、茶、古今伝授、その他歴史上の有名人物が多彩で私の興味を強く引いた箇所が多かったのが速読出来た理由だと思う。
日経連歳の挿絵は西のぼるだったとか、この絵が見られなかったのが一番残念。
西のぼるの画風とこの小説はミスマッチのように思えるがどのように溶け合ったのかが興味深い。読み終わって「松林図屏風」の絵を見てみたくなった。
皆さま、ゴールデンウイーク如何過ごされました?
明日から65番、相模楽しみにしています。
今日「ちはやふる」下の句 見てきました。上の句の時より欲?が出てきました
「等伯」、日経連載でしたね。「平家」(池宮彰一郎)とかもありましたが結局読んでませんでした。渡辺淳一は満員電車の中で必死に読んでましたがね。
どういう本をどう読むのか。そろそろ広げるより絞っていった方がいい時点にさしかかっている、、いやいやまだまだ、もっと色んなことに興味を広げていくべき、、、迷っています。多分両方大事なんでしょう。それはきっと最後までそうなんでしょう。