5月10日~16日、6泊7日で奈良へ行ってきました。修学旅行やら家族旅行やら出張やらで単発的に有名な所を訪れたことはあるのですがこんなに長くゆっくり回れたのは初めてでした。往路伊賀上野の道の駅でカミさんが躓いて転倒、膝を打撲。初日2日目はおっかなびっくりでしたが幸い大事には至らず何とか回ることができました。桜・牡丹・石楠花みんな終わったオフシーズンでしたがそれだけに各地ともガラガラ、貸切り状態で国宝の仏さまに対面することもできました。
奈良在住の在六少将さん(万葉さん)には計画時からアドバイスをいただき4日目は丸一日飛鳥を案内してもらいました。お蔭さまで充実した古代史を訪ねる旅ができました。ありがとうございました。
以下例によって備忘録的一口メモです。どうぞ何なりつっこみを入れてください。
1日目 晴れ 爽やかな五月晴れ
・若草山山頂 342M 新若草山ドライブウェイで
奈良盆地と山なみ(生駒山~信貴山~二上山~葛城山~金剛山)を一望
→地形が概略つかめた。奈良盆地はけっこう広い。平城京跡がよく見える。
→平城京跡が中心で東大寺は郊外、春日大社はどんづまりだった。
・ならまち~元興寺へ行きたかったがカミさん負傷で大事をとった。
2日目 晴れ 夏日、暑かった(タクシー・バスで)
・春日大社 御蓋山がご神体 式年造替で御本殿特別公開中(普段も公開してもいいのに)
→ここで仲麻呂ら遣唐留学生は航路の無事と使命の成就を祈念した。
・東大寺 春日大社から下り道をゆっくりと
手向山八幡宮 大寺には必ず神社がついている。24番歌道真の歌碑あり。
法華堂(三月堂) 時間と拝観料節約で中には入らず
二月堂 下からも上からも大迫力。お水取りの松明見たが70KG坊さんも体力勝負だ!
正倉院 初めて行った。外観だけ。頑丈、いかにも宝物庫然としていた。
戒壇堂 鑑真が戒を授けた所。万葉さん絶賛の四天王像→間近に見えて感動した。
大仏殿 さすがに人多い。修学旅行・外国人。大仏さまはやはり偉大。
・興福寺 初めてだった。意外にこじんまり。中金堂修復中で砂埃が舞っていた。
東金堂 薬師如来他居並ぶ古き仏さまたち。仏さまの並び方を勉強した。
五重塔 高さ50.1M 奈良のシンボル、この塔が何百円かで売りに出されたとは!
国宝館 国宝がありすぎて却って印象薄い。阿修羅像は思ったより小さかった。
→維新の廃仏毀釈が何と愚かだったか。タリバンやイスラム国の愚挙を笑えない。
3日目 台風接近で曇り~雨
・法隆寺 9時前に着いた。ガラガラ。寺の人に解説してもらいじっくり見物できた。
金堂 釈迦三尊像他。四天王像もいい。壁画(再現壁画)もじっくり見た。
五重塔(四面の塑像群)・大講堂(薬師三尊像)
大宝蔵院 百済観音像(十頭身かも)玉虫厨子(意外に大きい)夢違観音(小さい)
夢殿 雨になった。八角円堂は印象に残る。
→小6の修学旅行で法隆寺が一番よかったこと覚えている。この寺は偉大だ!
・中宮寺 初めて。如意輪観音「世界の三つの微笑像」アルカイックスマイル。
→確かに微かに微笑んでいるように見える。飛鳥彫刻の最高傑作と言われるも納得。
・法輪寺・法起寺 万葉さん推奨の三重塔、立ち止まって外から見ただけ。
・薬師寺 東塔が修復中で昭和の伽藍だけ。薬師三尊像はよかった。
→平山画伯の大壁画、300年後を見据えた企てだろうか。
・唐招提寺 正面の金堂が素晴らしい。廬舎那仏像など三尊も迫力あり。
→何と言っても鑑真和上のお寺。「若葉して御目の雫ぬぐはばや」芭蕉
→折しも雨、若葉が目にしみる候であり感慨深かった。
・平城京跡 だだっ広い。朱雀門に車を停め第一次大極殿を遠望した。
→ここが平城京の中心部。春日大社まで道が一直線に伸びる。突き当りが御蓋山。
→空にヒバリ、湿地にオオヨシキリ。今後どんな観光名所に仕立てていくのだろう。
ここまで法隆寺・中宮寺は奈良以前だが他は平城京時代のお寺。仏教の普及という点からすると大仏建立の聖武天皇、光明皇后の尽力が大きかったのだろう。
以下、その2に続きます。
時期は新緑真っ盛りの最高、混み様は連休明け直後の隙間って感じでラッキーでしたね。
奈良ではちょっとしたところでもボランティアの人が多く、声をかければ喜んで案内してくれます。各地で実感されたと思います。
次回来られたら、法華堂はパスされずご本尊の「不空羂索観音立像」がお奨めです。
また、平城山を越えて京都府になりますが「浄瑠璃寺」の「9体の阿弥陀如来像」もぜひ。
了解です。お勧めの二つ心に留めておきます。
それと新薬師寺の十二神将立像でしたね。