続きです。
6日目 晴れ 真夏日
・室生寺 朝9時着 拝観受付の人もいない(掃除していた)
石楠花は咲き残りの一二輪のみ。紅葉の新緑がすごい。紅葉時はさぞかしでしょう。
女人高野と呼ばれるだけあって相当山深い所にある。
金堂 御本尊釈迦如来 右に薬師如来・地蔵菩薩 左に文殊菩薩・十一面観音菩薩
前に運慶作十二神将像 これだけで17体 他にもおられたようで超過密
→寺の人が詳しく説明してくれた。穏やかな十一面観音、小ぶりながらユーモラスな十二神将
(室生寺に通った土門拳は全てニックネームをつけていた由)
五重塔 高さ16.1M 国内で最小 法隆寺の塔に次いで古い。1998年台風で杉が倒れ大被害
→倒れた杉、根本が残っていた。腐ってボロボロだった由。写真見たが無惨だった。
・長谷寺 昨年末雨の中在六少将さんの案内で小町姐さんと訪れた。今回2回目。
牡丹は終わり芍薬が少し咲いていた。花の寺の端境期である。
昨年案内してもらったと同じコースで周遊。
二本の杉 ふたもとの杉のたちどを尋ねずはふるかわのべに君を見ましや(右近)
貫之の梅 35番 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける
本堂 御本尊十一面観音菩薩特別公開 おみ足に触ってきました。
舞台から見る万緑は見応えがあった。正に薫風(俳句はできませんが)
下って本坊から見上げた本堂も迫力ありました。2回目なので余裕を持って同行者を案内することができました。「ほら、ここで振り返るんだよ」なんて言いながら。
・大神神社 駐車場所を間違えて随分と歩かされた。失敗。
三輪山がご神体。三輪山伝説、山の辺の道
→ちょっと疲れててなおざりにしか見れなかった。
・橿原考古学博物館 どこを掘っても何か出てくる藤原京跡
→ガイドの人が詳しく説明してくれた。考古学、全く門外漢ですが少しは分かったような気がします。
・橿原神宮 神武天皇陵の傍 神武天皇が祭神
→明治神宮みたいな感じでした。
7日目 雨模様
・石上神宮 帰途天理IC近くで立ち寄り
神武天皇を救った神剣を祀る。尾長鳥が多数いて大声で鳴いていた。
小野小町が12番歌僧正遍昭を訪ね歌を応酬した石上寺もこの付近か。
天理IC - 名阪国道 - 伊勢自動車道 - 新東名 で帰りました。土曜日でしたが空いていてラッキーでした。
6泊7日、よく頑張りました。あまり予習もせずぶっつけ本番的でしたが行く先々で人の話を聞きガイドブックを読んで大分色んなことが分かりました。古代史(平城京以前)がより身近なものになりました。奈良にゆっくり行ってみたいというカミさんの念願も叶えられてよかったです。
どっぷりと奈良に身を置かれた一週間。お疲れさまでした。
このような長旅を楽しめるのも定年後の自由人の良さ。
たっぷりと楽しまれたようですね。それに何より奥さま孝行もできましたしね。
その後奥さまの怪我は大丈夫ですか?
「百々爺大和路をゆく」 小町姐も充分におすそ分けを楽しませていただきました。
こうやって見ると奈良って随分広いですね。
交通網もさほどは発達していないようですから古代史を巡ると言ってもよほど計画的に運ばないと大和を網羅するなんて無理な話ですね。
やはり車は欠かせませんね。
単発的に場所は解っていても地理的にどうつながっているのかまだよくわかりません。
在六少将さんの奈良暮らしのおかげでその都度チェツクはしているのですが・・・
行った事のある場所は想像しながら思い浮かべました。
長谷寺なども季節が変われば又趣も随分変わるのでしょうね。
昨年は名残りの紅葉がきれいでしたがあの舞台から見る万緑は素晴らしかったでしょうね。
シーズンオフもなかなか捨てたものではないですね。
奈良は三重のお隣で身近なはずなのに行ったことのない所が結構多いですね。
私は機会があれば一度伊勢本街道を歩いてみたいと思っているのですがどうなる事やら。
倉本先生が葛城道を歩くだけでも15キロあると言っておられました。
何しろ交通網がないのですから仕方ないですね。
とにかく貴重な旅の思い出話をありがとうございました。
図書館からやっと「天上の虹」第一巻が届きました。
なかなか面白そうです。衣装もよくわかるし絵も今時の漫画らしく艶っぽいです。
全巻届くのは大分先になりそうです。
さていよいよ23日が近づいてきました。
お天気も何とか良さそうですし指折り数えて楽しみに待っています。
でそれではおやすみなさい。
早速のコメントありがとうございます。
私は出不精なくせに根がケチなもので一旦出ると欲張って目一杯になってしまいます。今回も食べ過ぎでゲップがでそうです。でも自分なりに収穫の手応えはありました。小町姐さんは私よりずっと積極的ですから色んなことに挑戦されている。羨ましいです。
「天上の虹」ゆっくり楽しんで読んでください。何せ里中先生が33年、女の一生をかけた作品ですから(私は1週間で読んでしまいましたが)。
大神神社の駐車場情報をお伝えしませんでしたね。普段は二の鳥居前にフリーで駐車できるんです。正月は車などどうしようもないくらい渋滞します。
考古学と言えば白石太一郎(現近つ飛鳥博物館長)という先生が書いてる「考古学と古代史のあいだ」(ちくま学芸文庫)が語るような文体で非常に読みやすく参考になります。氏のものを読むと、邪馬台国は大和説が無理なくすこぶる自然に思えてきます。
大神神社、初詣はそんなに混むんですか。今回色んな所へ行きましたが基本的にガラガラなんでとにかく寺でも神社でも門の前まで行ってみて停める所あれば躊躇なく停めるというのがいいと分かりました。人影のない小さな神社なら社務所の駐車場でも大丈夫のようです(だって参拝者なんですから)。
「考古学と古代史のあいだ」、紹介ありがとうございます。読んでみます。
すごく精力的に廻りましたね。でも、存分に楽しまれたようで、良かったですね。
小生が行ったことがあるところもかなりありますが、まだ行っていない,行けていないところもあり、爺の紀行録を読み、是非機会を作り訪れたいと思いました。
いつも思うのですが、飛鳥京、平城京、平安京でお寺や町並み、かもし出す雰囲気が全く違うのに驚かされています。勿論それぞれに良く、大大好きなのですが。
旅行記「百々爺大和路を行く」を地図を手元に読ませていただきました。けっこう広範囲にいろんなところを巡りましたね。
若草山で奈良盆地を一望した後、数々の奈良の社寺を巡り、そして飛鳥の里をポタリングしましたか。晴天にも恵まれ、電動プラス人力での自転車周遊はさぞ快適だったことでしょう。甘樫丘から望む多武峰は絶景だったとか。いいもの見てよかったですね。又、今回の旅行で百々爺さんの懐も一段と深くなりましたね~。
一昨年に大峰山登山の際に橿原神宮に立ち寄りましたが、甘樫丘がその近くにあるとは、そもそもそういう地名すら知りませんでした。
明日香村は京都在住のおり(約40年前)に行った記憶はありますが、覚えているのは石舞台の大きな岩石ぐらい。高松塚古墳は発掘されてはいたが、壁画・西壁女子群像の復原、公開は最近の話だと思う。
奈良には西国札所が4ヶ所あり、その機会に再訪し、聖林寺、談山神社、そして吉野・金峯山寺を計画したい(5年後になるかも)。 札所4寺とは南法華寺(壺阪寺)、岡寺(龍蓋寺)、長谷寺、興福寺です。
小生は16日に亀山実家での母三回忌法要の後、西名阪で天理市に向かい、石上神宮に立ち寄り、妙に人なれしたニワトリをみながら参詣。17日には法隆寺・中宮寺、大阪府の道明寺、葛井寺(西国5番札所)、施福寺(同4番・ここは空海が得度した山寺)、和歌山県に入って粉河寺(同3番)を。18日には紀三井寺(同2番)から初の高野山、檀上伽藍・金剛峯寺・奥ノ院を巡り和歌の浦の宿舎へ。翌朝、海岸散歩で山部赤人の歌碑を発見。
「若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る」
19日は道成寺(安珍・清姫と髪長姫伝説)、熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)、青岸渡寺(同一番)、補陀洛山寺の渡海舟をみて南紀勝浦へ。20日に帰途につき、途中、伊勢神宮(外宮・内宮)を参詣。この日は暑い日で、おかげ横丁で赤福・かき氷セットを食し、鳥羽から伊勢湾フェリーで渥美半島を経由して21日に帰宅した次第です。約1600キロのドライブで少々疲れましたが、楽しく過ごせた旅行でした。
来週から、談話室にもどります。又、本日は10時過ぎに流山線・馬橋駅でスタンバイします。どうぞよろしく。
コメントありがとうございます。
枇杷の実さんこそすごい広範囲、精力的に回られましたね。西国巡礼という明確な目標があるのがいいのでしょうね。実は今回高野山も行けないか考えたのですがちょっと長くなり過ぎるのであきらめました。それとまだ熊野方面行ったことないのです。吉野の奥千本で熊野に続く古道を見ていつかは行ってみなくちゃと思った次第です。その時は参考にさせてもらいます。
本日、楽しみですね。よろしく。。